子供だって薄毛になる!
今は男女問わず薄毛に悩む人が増えてきましたが、それでも薄毛は大人の悩みというイメージが強いかもしれません。
ですが、実は子供でも薄毛になる可能性は大いにあるんです。
ひょっとすると子供の薄毛は、親に原因がある場合も…
今回は子供の薄毛の原因や対策、そして子供がかかりやすい薄毛についても詳しくご紹介していきます。
お子さんが薄毛に悩むことのないよう、しっかり知っておきましょう。
【年代別】子供が薄毛になりやすい原因
子供と言っても新生児から学生期まで、色々な年代があります。
まずは年代別に、子供が薄毛になりやすい原因を見ていきましょう。
乳児期
この時期に起きる薄毛は、実はあまり気にする必要がないと言えます。
乳児期に起こる薄毛は「新生児生理的脱毛」、そして「乳児期後頭部脱毛」というものがあるのですが、新生児生理的脱毛とは生まれた時の産毛から大人の髪の毛に生え変わる時に起きるもの。
一時的に薄毛になってもすぐに髪の毛が生えてきますので、ぜひ驚かずに見守ってあげてください。
また乳児期後頭部脱毛は、寝ている時間が多い乳児期に後頭部がハゲてしまう症状ですが、こちらも多くの乳児によく見られる現象。
幼児期に入れば自然と目立たなくなりますので心配ありません。
幼児期から小学生
乳児期を抜け、幼児から小学生の子供になると髪の毛の量も安定してきます。
この時期からは薄毛に注意してあげてください。
幼児期から小学生にかけて起こりやすいのが円形脱毛症や抜毛症。
どちらもストレスから発症する薄毛の症状で、症状が進むと完治が難しくなると言われています。
円形脱毛症は局所的にハゲるのが特徴。
また抜毛症は前髪付近から薄毛になる症状ですので、こうした不自然な薄毛が見られたらすぐに対策を始めましょう。
またもうひとつ多いのが頭部白癬です。
こちらは頭部に白癬菌が繁殖することで起きる薄毛の症状で、小学生くらいの子供に多いと言われています。
どの症状に当てはまるかわからない場合も皮膚科に行けば診断可能ですので、ぜひ早目に受診してください。
中高生
中高生になると心配なのが、成長期特有のホルモンバランスの乱れによる薄毛です。
ホルモンバランスが乱れると抜け毛が増え、頭髪が全体的に薄くなるという症状が起きやすくなります。
中高生の子供は非常に多感な時期なので、少しでも薄毛になるとストレスでさらに体調を崩し、薄毛が加速してしまうこともあるんです。
こうした兆候が見られたらぜひ、本人にとって一番良い対策を考えてあげてください。
こんな子供は薄毛になりやすいかも!
子供の薄毛の原因を色々とご紹介してきましたが、子供の生活習慣などによって薄毛になりやすいケースもあります。
一例をご紹介します。
夜更かしが多い
髪の毛は体が健康な状態にあって初めて元気になります。
健康のための一番の基本は睡眠。
ですから夜更かしの多い子供はどうしても薄毛になりやすくなるんです。
夜更かしをすると血行不良に陥りやすく、頭髪が全体的に薄くなったり、場合によっては局所的な薄毛になる場合もあります。
夜更かしの多いお子さんには、薄毛になる前にしっかり生活指導をしてあげてください。
学校でのいじめ
子供の薄毛はストレスによって発症することも多いと言われています。
学校に通っている子供の場合、もしかするとその原因はいじめにあるのかもしれません。
学校社会は親だけでなく先生も関与しにくいことが多く、いじめが表面化するのは稀だとも言われています。
でも、もしお子さんに薄毛の症状が急に出始めたら…ひょっとすると親にも言えない悩みを抱えているのかもしれません。
家庭内の不和
いじめが薄毛の原因になることがあるというお話をしましたが、家庭内にも子供のストレスが隠れている場合もあります。
代表的なのが、家庭内不和。
子供にとって家庭は一番安らげる場所であるはずですが、そこに不穏な空気が漂うことは子供にとって多大なストレスになります。
ご両親の不仲や家庭内暴力だけでなく、過度な躾や騒音など…
もしお心当たりがあるようでしたら、どうか対策を考えてあげてください。
栄養の偏り
子供の薄毛は大人と同じく、栄養の偏りによっても起きます。
特に成長期の子供は多くの栄養を必要としますので、栄養バランスが悪いと髪の毛に回る栄養が足りなくなってしまうこともあるんです。
肉類ばかりを好んで食べたり、菓子類を食べてしまって普通の食事ができないなど、食事のバランスが乱れている子供は薄毛にも注意が必要です。
長時間のゲームやスマートフォンの使用
最近はゲームやスマートフォンを使用する子供もかなり増えました。
ですがゲームやスマホをやりすぎると眼精疲労による頭皮の血行不良、また夜更かしにつながりやすく、こうした要因は全て薄毛にも関係します。
少しくらいなら気晴らしになるかもしれませんが、あまりにも長時間ゲームやスマホをやっている子供には少し気をつけさせる必要があると言えます。
子供がかかりやすい脱毛症
では、子供がかかりやすい脱毛症にはどのようなものがあるのでしょうか。
代表的なものをご紹介します。
牽引性脱毛症
牽引性脱毛症は、髪の毛を長時間引っ張り続けることにより毛根に負担がかかって起きる薄毛の症状です。
ポニーテールやきつい編み込みなどが引き金になるケースが多く、女子に多いとも言われています。
牽引性脱毛症に心当たりがある場合は、皮膚科か薄毛治療専門クリニックへ行くことで対処が可能です。
抜毛症
抜毛症とは自分で髪の毛を抜いてしまう症状のことです。
髪の毛自体は健康な場合が多いので、皮膚科や薄毛治療専門クリニックではなかなか対処が難しいかもしれません。
抜毛症の原因は強いストレスだと言われています。
自分で髪を抜いている兆候が見られたら、精神科を受診するようにしましょう。
円形脱毛症
円形脱毛症は自己免疫疾患の一種だと言われています。
局所的に髪の毛が抜けるのが主な症状ですが、広い範囲に渡ってハゲてしまうケースもあるんです。
円形脱毛症は皮膚科医が研究を進めている症状ですので、もし症状が確認できた場合には皮膚科へ受診しましょう。
アレルギー性皮膚炎
頭皮に炎症が起きることで薄毛になるのも、子供に多い症状だと言われています。
こちらも皮膚に関することですので皮膚科を受診することで治療が可能です。
また、薄毛治療専門クリニックでも対処することができます。
無毛症・乏毛症
無毛症や乏毛症は、薄毛の症状というよりは、髪の毛が元々生えてこない病気です。
1万人~2万人に一人がかかると言われていて、治療方法はまだ研究中となっています。
とは言え、薄毛治療専門クリニックなどで診断を受ければ専門医を紹介してもらえるかと思います。
諦めずに、まずはお近くのクリニックへ行ってみてください。
頭部白癬(とうぶはくせん)
頭部白癬は頭皮に繁殖した白癬菌によって起きる薄毛の症状です。
白癬菌は水虫菌とも呼ばれますが、最近はかなり研究が進んでいますのできちんと治りますから心配ありません。
白癬菌を退治することが主な治療になりますが、こちらは皮膚科で対処可能。
ぜひ早めに受診してください。
家庭でできる子供の薄毛対策法
子供の薄毛は病院でも治療できますが、ご家庭での対策も大切です。
できることから始めていきましょう。
生活習慣の見直し
子供の基本的な生活習慣を整えることは、薄毛対策だけでなく健康な発育を促すためにも非常に大切なことです。
規則正しい睡眠はもちろんのこと、食事の栄養バランスにもぜひ気を配ってあげてください。
また子供自身でも生活習慣を整えられるように、睡眠や食事の大切さを話し合う時間を作るのもいいかもしれません。
シャンプーを見直す
毎日の入浴に欠かせないシャンプーですが、市販のシャンプー剤の中には頭皮への刺激が強すぎるものも多く、シャンプーが原因の薄毛は意外と多いと言われています。
できればお子さんのシャンプー剤は、頭皮に優しいものをこだわって選んであげてください。
また、爪を立てたり熱すぎるお湯で洗わないなど、シャンプーの方法にも注意が必要です。
ストレスの軽減
子供の薄毛の原因はストレスによるものも非常に多いとされています。
学校でのストレスはもちろんですが、せめてご家庭だけでも安心できる場所にできるよう、ご家族全員で気を配ってあげてください。
ただ、気を配りすぎるあまりそれがストレスになってしまう場合もありますので、もしご自身の教育法に不安がある場合はカウンセラーに相談するなど、外部の手も頼っていきましょう。
子供の薄毛は親のサポートが何より大切!
子供の薄毛の原因と対策について、いかがだったでしょうか。
子供は自分が薄毛になったと気付いても、病院に行くなどの対処を自分ですることは難しいものです。
そういった時に安心して頼れるご家族がいれば子どもにとっては何よりも心強いです。
子供の薄毛は親御さんやご家族のサポートが何よりも大切。
ぜひお子さんのSOSを見逃さず、薄毛に悩むことのないような環境を作ってあげてください。