活性酸素と薄毛の関係性
「活性酸素」は私たちの体になくてはならないものですが、逆に悪影響を与えることも。
病気や老化など、多くのトラブルはこの活性酸素の害によりますが、実は薄毛もその中の一つなのです。
一体活性酸素と薄毛はどのように関係しているのでしょうか。
今回は、あまり知られていない活性酸素と薄毛の関りについて解説していきます!
そもそも活性酸素とは?
「活性酸素」は、健康や美容の話題でよく耳にする言葉です。
しかし、そもそも実際にはどんなものなのでしょう。
活性酸素は体内で酸素を代謝する際に生み出されるもので、強い酸化力を持っています。
通常はその力で、外来の病原菌や紫外線などから私たちの体を守ってくれていますが、増えすぎた時が問題。
逆に細胞を傷つけ始め、病気や老化などさまざまな問題を引き起こしてしまうのです。
活性酸素は薄毛の原因につながる
上記のように活性酸素は増えすぎると体を弱らせ、さまざまなトラブルを引き起こします。
そしてその中には、薄毛の原因につながるものも。
活性酸素は肌を老化させ、硬くする作用がありますが、同様に頭皮の硬化ももたらします。
するとそれによって頭皮の血行が悪化し、毛母細胞に栄養が行き渡らず、髪の成長が阻害されることに。
こうして活性酸素により、薄毛が引き起こされてしまうというわけなのです。
活性酸素が増加する原因
それでは、活性酸素が増えてしまうのにはどういった理由があるのでしょうか。その要因について見ていきましょう。
①紫外線
前述のように、活性酸素は紫外線の害から体を守る役割があります。
そのため紫外線を浴びると体内で活性酸素が作られるのですが、多く浴びるほど活性酸素が増えてしまい、それだけ体にとって負担となるのです。
薄毛との関係で言えば、紫外線を頭皮に浴び続けると活性酸素が増えて頭皮が硬化。
髪の成長が阻害され抜け毛が増えることになります。
②タバコ・アルコール
喫煙や飲酒によっても、活性酸素は増加します。
タバコにはニコチンやタールなど、体に有害な物質がたくさん入っています。
そのため喫煙すると活性酸素が増え、それらの害に対抗しようとするのです。
また飲酒も度を過ぎるとアルコールが分解される際に、活性酸素が作られるため、体内で活性酸素が増加してしまいます。
そのため、喫煙や過度の飲酒は薄毛の危険を高めてしまいます。
③ストレス
意外なことに、ストレスによっても活性酸素は増加します。
ストレスを受けた際、体はそれに対抗しようと副腎皮質ホルモンを分泌しますが、その際活性酸素も作られます。
さらにストレスは体内のビタミンCの消費も促すのですが、ビタミンCは抗酸化作用があるため、相対的に体内の活性酸素の勢いが強まってしまいます。
またストレスは血行を阻害する働きもあり、やはり薄毛にとって大きな影響があります。
活性酸素を身体に溜めないための対策法
増えすぎると薄毛の危険を招く活性酸素。
では、どうすれば活性酸素を溜めずにすむのでしょうか。
その対策法について見ていきましょう。
①生活習慣の改善
まずは生活習慣を見直すことが必要です。
前に述べた通り、タバコやアルコールは活性酸素を増やす原因。
ですから過度の飲酒や喫煙は控えなくてはなりません。
また夜更かしせずに規則正しい生活を送ることも重要になります。
睡眠不足はストレスの元となり、活性酸素を増やしてしまうためです。
仕事が忙しい時でもなるべく夜は睡眠時間を確保し、体を休めるようにしましょう。
②ストレスの解消
活性酸素を増やさないためには、ストレスを溜めない工夫も必要になります。
ストレスの発散法は人それぞれですが、おすすめなのが適度な運動です。
特にウォーキングなどの軽い運動は、活性酸素を追い出すには最適。
ジョギングなどの比較的激しい運動は返って活性酸素を増やしかねませんが、こうした運動は体に負担もなく、楽しんで行うことができます。
③抗酸化作用のある栄養素の摂取
3つ目の対策は、「抗酸化作用のある食品を摂る」ということです。
抗酸化作用とは、活性酸素の酸化作用に対抗する働きのことを言います。
抗酸化作用を持つ栄養素と言うと、前述のビタミンCやビタミンEなどが代表的。
こうした栄養素を含む食べ物は、バナナなどの果物や人参などの緑黄色野菜があります。
また、納豆も抗酸化作用が確認されていて、大豆イソフラボンの効果が期待できるため薄毛対策には最適です。
薄毛対策を行うなら活性酸素にも注意が必要です
いかがでしたか?薄毛の原因というと血行やホルモンなどに気を取られがちですが、ご覧のように活性酸素も大きな影響を持っています。
活性酸素はストレスや紫外線の他に、加齢によっても増加していきますから、年齢を経るごとにますます注意しなければなりません。
日ごろから食事や睡眠に気をつけ、余計な活性酸素を増やさないことが大切です。