肉と薄毛の関係について解説します
日本人の食事内容も以前とはすっかり様変わりし、現在では毎日お肉が中心という人も多いでしょう。
しかし、そこで気になるのが髪の毛への影響です。
「肉は体によくない」というイメージがありますが、それでは肉を食べることは薄毛の原因になってしまうのでしょうか?
今回は肉と薄毛の関係について、詳しく解説していきます!
肉が薄毛に与える悪影響
それでは肉を食べることで薄毛に与える影響には、どのようなものがあるのでしょうか。
以下で見ていきましょう。
①皮脂が多くなる
頭皮の皮脂は、中性脂肪が主な成分となります。
脂身の多い肉は中性脂肪となりやすいため、皮脂を増やす原因になってしまうのです。
皮脂は本来頭皮を守るために必要なものですが、増えすぎると毛穴の詰まりの元となり、脂漏性脱毛症を引き起こすことも。
そのため皮脂を適度な量に保つことは、薄毛を防ぐ上で大事なポイントとなります。
②頭皮の血行が悪くなる
髪の毛は、頭皮の末梢血管から栄養や酸素を受け取っています。つまり頭皮の血行状態は、髪の成長を左右する重要なカギなのです。
一方肉の脂身は、コレステロールを増やす要因になります。
コレステロールもまた体内では必要な物質ですが、増えすぎると血管内に付着して血流を妨げ、血行を悪くさせる原因となってしまいます。
ですから肉食が原因で血行を阻害し、薄毛を招く危険も十分あり得るというわけなのです。
実は食べ過ぎなければ大きな問題はありません
肉による薄毛の可能性について触れましたが、それでは肉を食べることはすぐに薄毛に結びつくのでしょうか?
実際はそんなことはありません。
肉は人間の体にとって大事な栄養を含んでいますし、適度に食べていればむしろ健康に役立つ食品です。
髪の毛にとっても、髪の主成分であるたんぱく質を豊富に含んでいることから、薄毛対策としても良い効果をもたらします。
ただ、食べ過ぎに注意が必要だというのは間違いないでしょう。
鶏・豚・牛の中ではどのお肉がオススメ?
適度に食べれば髪にも良いお肉ですが、どの種類が一番良いのでしょう。
おすすめの肉をランキングでご紹介します。
1位:鶏肉
育毛にとって最も良いと言えるのが、鶏肉です。
鶏肉には、皮脂を増やしたり血行を悪くさせる原因となる脂身がほとんどありません。
また、たんぱく質の他にアミノ酸やビタミンB群、亜鉛など髪に良い栄養がたっぷり入っています。
こうした栄養は髪の主成分であるケラチンを合成するの欠かせないものですから、鶏肉を適度に食べることは抜け毛防止にも効果的と言えるでしょう。
2位:豚肉
髪に良いお肉、第二位は豚肉です。
豚肉は鶏肉よりは脂肪分が多いものの、やはり髪に良い栄養を含んでいます。
豚肉に豊富に含まれるビタミンB2は、皮脂の過剰な分泌を抑えてくれる働きがあります。
さらに細胞分裂を活発にさせる働きもあり、髪の成長を助ける効果も。
つまり豚肉も、適度に食べれば髪にとって役立つ食べ物と言えます。
3位:牛肉
最後にご紹介するのは牛肉です。
牛肉はおいしいものの、体にはあまりよくないというイメージがあります。
もちろん食べ過ぎると害の方が多くなるのですが、牛肉にはたんぱく質や亜鉛など髪に良い栄養も含まれています。
ですからほどよく食事に取り入れるのは、髪にとってプラスになります。
ただやはり、鶏肉や豚肉に比べると脂肪分が多いのは事実。
くれぐれも食べ過ぎには注意しましょう。
肉の悪影響を抑えるための対策法
よくないと思いつつも、ついお肉を食べ過ぎてしまうという人も多いでしょう。では肉の悪影響を抑えるためには、どういった対策をすればよいのでしょうか。その点について見てみましょう。
①軽い運動を行う
まず第一に必要なのは、運動を行うことです。
運動をすることで、肉によって増えた血中の脂肪分を減らすことができます。
特におすすめなのが有酸素運動。
ゆっくり長時間行う有酸素運動は体内の脂肪をエネルギーとして使うため、中性脂肪をカットするには最適です。
代表的なのはジョギングや水泳などの方法ですが、1日20分程度のウォーキングも有効です。
②海藻類を一緒に食べる
お肉によって増えすぎた脂肪を抑えるには、海藻を積極的に食べるのも効果的です。
わかめや昆布などの表面はぬるぬるした成分に覆われていますが、これはフコイダンというもので、脂肪の分解を抑えて体外に排出してくれる働きがあります。また同じく海藻に含まれるアルギン酸にも、同様の効果を持っています。
さらにフコキサンチンという成分は脂肪の燃焼を助ける働きがありますから、血中の脂肪分を低下させるのに役立ちます。
通常の食事量であれば肉による悪影響は少ないです
いかがでしたか?
「肉は薄毛に良くない」とつい思いがちですが、それは食べ過ぎた場合のこと。むしろたんぱく質やビタミン、ミネラルなど、適度な量なら髪や体によい栄養素がたくさん含まれているのです。
とは言え、おいしいからつい食べ過ぎてしまうという部分は否めません。
お肉ばかりでなく野菜や海藻類などをうまく取り入れて、脂肪を増やさない工夫をすることが大切です。