塩分と薄毛の意外な関係とは…
塩分の摂取量と聞くと、高血圧やその他の健康対策に関心のある人はドキッとするかもしれません。
でも、実は塩分の摂りすぎは体の健康問題だけでなく、抜け毛や薄毛の原因にも大きく関係している可能性があるんです。
一見髪の毛と塩分は関係が無さそうに見えますが…一体どうして?
今回は塩分の摂取量と抜け毛や薄毛との因果関係について詳しく迫っていきます。
日本人は塩分摂取量が多いと言われています
実は日本人は、他の国の人と比べて塩分の摂取量が多いと言われています。
その原因と言われるのが、味噌や醤油などの調味料。
お味噌汁は家庭内だけでなく外食の際も和食には欠かせませんし、お醤油も色々な料理に使われます。
嗜好的にも日本人は塩分の多いものを好む傾向があると言われていて、そういったことからも日本人の塩分摂取量はかなり多いとされるんです。
塩分が抜け毛を招く原因
さて、それでは塩分の摂りすぎはどうして抜け毛や薄毛を招いてしまうのでしょうか。
考えられる原因をご紹介していきます。
①血流が滞る
塩分を過剰に摂取すると血液の塩分濃度が上がり、血圧が上がります。
血圧が高い状態が続くと血管が硬くなってしまうのですが、そうなると血の巡りが悪くなるため血流が滞ってしまうんです。
健康な髪の毛は血液から栄養をもらって作られます。
ですから血行不良は薄毛の元。
塩の過剰摂取がこんなところにも関わっているなんて驚きです。
②IGF-1の減少
塩分の過剰摂取でもうひとつ心配なのが、IGF-1の減少です。
IGF-1はインスリン様成長因子-1のことなのですが、発毛や育毛を促進させる効果があると言われているんです。
しかし、IGF-1は塩分の刺激を受けると減少する性質があることが研究から確認されています。
つまり塩分を必要以上に摂りすぎると、発毛を促進するための物質が体内から失われてしまうというわけなんです。
育毛効果が期待できるIGF-1とは?
先ほどIGF-1という物質についてご紹介しましたが、発毛や育毛を促進してくれるなんて興味が沸いてきますよね。
IGF-1についてもう少し詳しくご説明しましょう。
IGF-1はインスリンとよく似た構造の物質で、身体の組織を回復させる効果があると言われています。
また、血管を拡張したり新陳代謝を活発にしてくれたり…体の健康に良い影響を与えてくれるんです。
髪の毛は体の中から作られるものですから、健康な状態が維持できればそれだけ育毛環境もアップします。
IGF-1は体の健康だけでなく抜け毛や薄毛対策にも重要な役割をしてくれるんです。
塩分を摂りすぎないための対策法
塩分を摂りすぎると薄毛や抜け毛に良くない影響があることがわかりました。
塩分を必要以上に摂りすぎないためにはどうしたら良いのでしょうか?
①摂取量を減らす
塩分の摂りすぎないためには、まず単純に摂取量を減らすことを考えてみましょう。
食事の味付けを全体的に薄めにしたり、食卓に置く調味料も減塩のものを選ぶと良いです。
また、意外と見逃せないのがスナック菓子などの塩分です。
スナック菓子の摂りすぎは塩分だけでなく油分の摂りすぎにもなりますので、こちらもやはり抜け毛や薄毛の原因になってしまいます。
まずは普段の食生活から見直してみると、育毛環境を整える近道になります。
②カリウムを同時に摂る
食事の塩分を抑えると言っても、やはり限度があります。
この時におすすめなのが、カリウム。
カリウムには塩分を排出する効果がありますので、食事の時にカリウムを意識することで体内に留まる塩分量を減らすことができます。
カリウムはキュウリやほうれん草、リンゴなど、野菜や果物に多く含まれているため、こうした食材を使った料理を食卓に取り入れるようにしましょう。
塩分は適度に摂取する必要もあります
薄毛や抜け毛対策のために塩分の摂取量を減らすことについてをお伝えしてきましたが、塩分は生きる上で必要な物質でもあります。
過剰摂取は問題ですが、全く摂らないと健康が維持できなくなってしまいます。
人間が健康を維持するための塩分摂取量は、1日あたり5グラムが目安だと言われています。
これを意識しながら、食事の塩分量を考えてみてください。
塩分の摂取量を抑えて抜け毛対策を行いましょう
塩分と抜け毛や薄毛との関係について、いかがだったでしょうか。
塩分の摂りすぎは抜け毛や薄毛だけでなく、身体の他の部分の健康問題にも大きく関わってきます。
ですから、薄毛や抜け毛のことだけでなく普段の生活のためにも、少しだけ意識してみるといいかもしれません。
塩分の摂取量は適切に。
抜け毛や薄毛に悪影響が出ないように心掛けていきましょう!