更年期になると薄毛が進行する…?
全ての女性が迎える更年期は、身体に様々な不調をもたらしますよね。
髪には関係ないと思っているかもしれませんが、更年期には抜け毛が増え、薄毛が進行すると言われています。
間違ったケアで抜け毛を助長してしまわないように、今すぐ更年期に薄毛が進行するとされる原因を知って、早めに対策を講じていきましょう。
更年期の薄毛の原因とは?
更年期に女性の薄毛が進行するかもしれない、ということですが、なぜ更年期になると抜け毛が増えてくるのか、気になりますよね。
正しく薄毛を改善をするためにもまずは更年期に女性が薄毛になると考えられる原因を把握しましょう。
更年期にはエストロゲンの分泌量が減少する
卵巣の機能が低下し始めたころに、女性は更年期を迎えると言われています。
卵巣の機能が衰えると、卵巣から分泌されている女性ホルモンのエストロゲンの量が減少してしまいます。
そのため、脳は卵巣に十分なエストロゲンの分泌を促しますが、卵巣機能が低下しているため大量にエストロゲンを分泌することはできません。
そして、ホルモンバランスは乱れ、いわゆる更年期障害として身体に様々な不調をきたします。
エストロゲンの減少が女性の薄毛に繋がるメカニズム
更年期に、女性ホルモンのエストロゲンが減少することがわかりましたね。
ここで問題なのは、エストロゲンの減少がどのように女性の薄毛に繋がるのかということですね。
実は、エストロゲンには女性の身体を健康的に保っているだけでなく、髪を成長させる働きと髪の成長を持続させる働きがあります。
したがって、エストロゲンが減少すると抜け毛が増えて薄毛に繋がってしまうのです。
こんな女性は更年期による薄毛に注意
女性が更年期に薄毛になるとされる原因を説明しましたが、女性が薄毛になる原因は他にも存在します。
正しくケアするためには、先に薄毛の原因が更年期で起こっているものかどうか見分ける必要があります。
ここでは、更年期による薄毛なのかどうかを見分けるために、年齢や症状を参考にセルフチェックしてみましょう。
更年期って何歳ぐらい?
更年期による抜け毛や薄毛なのかチェックするために、まずは年齢から見てみましょう。
更年期は、閉経と関係していて、卵巣機能が低下してエストロゲンが減少する前後の期間とされています。
個人差があり一概には言えませんが、多くの女性が50歳ぐらいで閉経を迎えると言われてるため、更年期は平均で45歳ぐらいから始まると言えます。
更年期に起こりうる症状
更年期には、特有の症状が現れます。
更年期にあたる年齢である女性は、次に挙げるような症状がないかチェックしてみましょう。
- 月経異常(生理不順・不正出血・周期の乱れ)
- 自律神経失調症状(のぼせ・ほてり・発汗・血圧の乱れ・ドキドキする)
- 精神神経症状(イライラ・不眠・憂鬱・頭痛・集中力の低下など)
更年期の薄毛の対策方法
更年期が原因で起こっている抜け毛や薄毛であることが分かれば、改善するための対策法が知りたいですよね。
更年期の薄毛を対策するには、頭皮環境を良い状態で維持させることが重要になります。
頭皮環境を維持させる3つの薄毛対策法を見てみましょう。
①シャンプーを見直す
更年期の抜け毛や薄毛に悩んでいる女性は、シャンプーを見直すことも大切です。
もし、普段使っているシャンプーが、洗浄力が高いものであれば、必要以上に皮脂を落としすぎたり、抜け毛を助長する可能性があります。
具体的には、頭皮にやさしいアミノ酸系のシャンプーや、オーガニック系のシャンプーを選ぶようにしましょう。
女性用の育毛シャンプーなども良いでしょう。
また、シャンプーの方法にもポイントがあります。
シャンプー剤は手に取ってから頭につけ、爪を立てずに、指の腹を使って、マッサージするように洗います。
そして、シャンプー剤が頭皮に付着したままにならないように、ゆっくりと時間をかけてすすぎを行うようにしましょう。
②大豆イソフラボンの摂取
前述しているとおり、更年期の抜け毛や薄毛の原因は女性ホルモンのエストロゲンの減少によるものです。
ですから、少しでもエストロゲンを体内で増加させるために、口から栄養素を摂取することも大切です。
そこで、おすすめするのは大豆イソフラボンの摂取です。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすることが知られているため、更年期の女性の薄毛の対策に最適です。
③女性用育毛剤を使用する
更年期の抜け毛や薄毛の直接的な対策法と言えば、女性用育毛剤の使用です。
女性用育毛剤には、育毛促進の成分はもちろんのこと、頭皮環境を改善するための成分も含まれています。
また、育毛剤によっては、大豆イソフラボンなど女性ホルモンに関わる成分も含まれているものがあり、更年期の抜け毛や薄毛に悩む女性には、おすすめです。
更年期の薄毛を悪化させるNGな習慣
更年期が原因である抜け毛や薄毛に対して、対策を行うことはもちろん大切です。
でも、いくら対策を行っていても、抜け毛や薄毛を悪化させる要素があれば、意味がありません。
対策を行う前に、更年期の薄毛を悪化させるNGな習慣も把握しておきましょう。
①頻繁にパーマやカラーをする
頻繁にパーマやカラーを行う女性は、抜け毛を増やしてしまう可能性があり、注意が必要です。
パーマ液やカラー剤には強い薬液が使用されていて、頭皮に付着してしまうと頭皮環境を悪化させ髪にもダメージを与えてしまいます。
ボリュームアップのためや白髪カバーのために、パーマやカラーを使用したい気持ちは分かりますが、薄毛の女性にとっては良くないため控えましょう。
②間違った使い方でドライヤーを使う
シャンプーと同様に、ドライヤーの方法も間違うと抜け毛や薄毛を悪化させてしまう可能性があります。
髪を乾燥させることは大切ですが、頭皮環境を悪化させるドライヤーの使い方はNGです。
ドライヤーを使用する時は、一箇所にドライヤーを当てすぎないのがポイントです。
ドライヤーは髪に近づけすぎず、満遍なくあてることが大切です。
詳しくは薄毛の女性向けの正しいドライヤーの使い方を参考にしてください!
③暴飲暴食
食事の乱れは、抜け毛や薄毛を悪化させるかもしれません。
髪にとって栄養バランスはとても重要なものですから、栄養が偏ることで必要な栄養素が不足して健康な髪を育てることができない可能性があります。
さらに、油の多いものを食べすぎたりすると、皮脂が過剰に分泌され、頭皮環境を悪化させることもあります。
そのため、暴飲暴食は避け、食事はバランス良く摂ることが大切です。
更年期でも諦めず、正しい薄毛対策を
いかがでしたか。
更年期の薄毛の原因と対策法をご紹介しました。
更年期は、ただでさえ身体の不調がある上、髪にも影響があるとなると大変ですよね。
でも、更年期だからと諦める必要はありません。
正しくケアをすれば、悪化を防ぐことはできますよ。
しっかりと薄毛対策をして、更年期を乗り切りましょう。