女性の髪はアルコールに弱い…?
飲酒が女性の薄毛を招いてしまう…アルコールが薄毛の原因になるなんて、想像もつかない女性が意外に多いかもしれません。
実は、髪の毛は口から摂取した栄養分によって構成されるため、食事と薄毛は密接な関係があるのです。
飲酒は薄毛を引き起こす原因になることも知られていて、さらに女性の髪はアルコールに弱いということも分かっています。
特にお酒が好きでよく飲酒する女性は、薄毛を招く可能性があります。
今回の記事では、飲酒と女性の薄毛との関係を徹底的に解説します。
飲酒によって女性の薄毛が起こるのはなぜ?
そもそも、なぜアルコールを摂取すると薄毛になってしまうのでしょうか。
まず初めに、飲酒によって女性の薄毛が起こる原因について詳しく説明します。
①皮脂の過剰分泌
飲酒すると、体内ではアルコールを分解するため肝臓に負担をかけてしまいます。
肝臓はアルコールを分解するだけでなく、口から摂取し分解された栄養素を代謝する需要な臓器です。
ですから、肝臓に負担がかかると脂肪の代謝も悪くなるため、皮脂が過剰に分泌されるようになるのです。
さらに、お酒には糖分が多く含まれていることも皮脂の過剰分泌につながります。
皮脂が過剰に分泌されると頭皮環境の悪化を招くだけでなく、皮脂が毛穴に詰まると抜け毛が増え薄毛を招いてしまいます。
②シスチンの不足
髪の毛はケラチンというタンパク質で構成されています。
食事によって摂取したタンパク質から、ケラチンを合成するのに必要なアミノ酸を材料にして体内でケラチンが作られています。
ケラチンを合成するアミノ酸の一つがシスチンなのですが、シスチンの原料となるシステインがアルコールが分解される際に消費されてしまいます。
このように飲酒によってシステインが消費されることでシスチン不足を招いてしまい、結果的に髪を作れなくなってしまうのです。
③糖化による頭皮環境の悪化
女性の薄毛の原因の一つに、頭皮の糖化が挙げられます。
糖化というのは、タンパク質が糖質と結びつくことによって起こる老化現象の一つで、お酒には大量の糖分が含まれていますから糖化が起こりやすいのです。
身体にも糖化が起こりますが、頭皮に糖化が起きると頭皮の弾力が失われ固くなってしまいます。
その結果、頭皮環境の招き健康な髪が育めなくなり薄毛へとつながっていきます。
④睡眠の質の低下
飲酒は睡眠の質を低下させます。
体内にアルコールが入ると代謝が活発化し、脳が興奮状態になるため覚醒しやすくなりぐっすり眠れなくなってしまいます。
睡眠が十分にとれないと、身体の疲れが取れずストレスを溜めることになり髪にも悪影響を及ぼします。
また、睡眠中に分泌される成長ホルモンが十分に分泌されず、薄毛を引き起こしてしまします。
女性のほうがアルコールの影響を受けやすい!
女性は男性に比べて血液の循環量が少ないと言われています。
そのため飲酒した際、血中アルコール濃度が男性より女性のほうが上がりやすくアルコールの影響を受けやすいと言えます。
また、女性は男性に比べて体格が小さく肝臓も小さいため代謝できるアルコールの量が少なく、アルコールの代謝速度が遅くなることもアルコールの影響を受けやすい理由の一つです。
ただ、飲酒は薄毛対策になることも!
飲酒が女性の薄毛を招く原因になることを説明しましたが、適度な飲酒はこれから以下に挙げるような効果が得られるので、一概に飲酒がダメだとは言えません。
適度な飲酒によるメリットも見ておきましょう。
ただし、ここでいう適度な飲酒とは、翌日に喉が乾くことなくスッキリと目がさめる量をさします。
深酒は薄毛の原因となるので注意しましょう。
①血行促進効果
飲酒すると血行が促進されることは、よくご存じの女性もいるかと思います。
なぜ血行促進効果が薄毛対策になるかというと、血行が良くなることによって頭皮に十分な栄養が届くようになるからです。
体内の栄養分は血流に乗って全身に運ばれますが、血行が悪いと血流が滞るため頭皮に栄養が届かなくなります。
頭皮の栄養分が不十分であると、髪は栄養を吸収できなくなり不健康になってしまいます。
そのため、適度な飲酒による血行促進効果は薄毛対策になるのです。
②ストレス解消効果
嫌なことがあった時や辛い時に、飲酒する女性もいるのではないでしょうか。
飲酒するとスッキリするのは、ストレスを解消する効果があるからです。
ストレスは、身体はもちろん髪にも悪影響を与えます。
ストレスが溜まると、体内ではストレスを軽減させるために亜鉛が使用されます。
亜鉛は髪を育てるために必要な栄養素なので、不足すると薄毛を招いてしまいます。
ですから、適度な飲酒でストレスが解消できれば薄毛の対策にもつながります。
薄毛の女性が飲酒する際の注意点
飲酒が薄毛を招く可能性があるとは言え、全く飲酒してはいけないということではありません。
ただ、すでに薄毛に悩んでいる女性は飲酒する際に注意点があります。
悪化させないように、飲酒前に注意点を把握しておきましょう。
①1日のアルコール摂取量は控えめに
前述のとおり、適度な飲酒は薄毛対策にもなります。
しかし、今現在薄毛が気になるのであれば、飲酒による薄毛の原因も否定はできません。
普段からたくさん飲酒する女性は、アルコールの量を調整する必要があります。
1日のアルコール摂取量を見直し、飲酒しすぎないように気をつけなければなりません。
アルコールの過度の摂取に心当たりがある女性は、まず減らすところから始めましょう。
②休肝日を決める
1日のアルコール摂取量を少なくしても、毎日飲酒していると薄毛の改善効果としては高くないかもしれません。
なぜなら、毎日飲酒すると量が少ないにしてもアルコールを代謝するために肝臓に負担がかかっているからです。
ですから、肝臓の負担を減らすためにも休肝日を決め飲酒しない日を作ることも重要なことです。
③脂っこい食べ物は適度に
飲酒する際におつまみを食べる女性が多いと思いますが、女性の薄毛対策には飲酒だけでなくおつまみにも気をつけなければなりません。
一般的にお酒のおつまみには脂っこいものを食べることが多いですが、脂っこい食べ物は皮脂の分泌量を増やすため薄毛の原因になってしまいます。
そのため、脂っこいおつまみは控え、亜鉛を含むナッツ類やチーズなどを摂ることをおすすめします。
また、イソフラボンを含む大豆やタンパク質を多く含む鶏肉を摂取するのもいいでしょう。
薄毛が気になったら適度な飲酒を心がけましょう
いかがでしたか。
飲酒と女性の薄毛との関係について解説しました。
飲酒することで、女性が薄毛になる可能性が多いにあることがご理解いただけたのではないでしょうか。
とは言え、適度にアルコールを摂取するのは悪いことではありません。
重要なのは摂取量に気をつけることです。
もし、薄毛が気になっていて飲酒のしすぎに心あたりがある女性は、量を減らし適度な飲酒を心がけましょう。