産後の抜け毛によって円形脱毛症になったときの対策方法

産後の抜け毛によって円形脱毛症になったときの対策方法

産後は円形脱毛症が起こりやすい!?

驚く女性

産後に抜け毛が増えるのはよく見聞きするので、知っている女性は多いでしょう。
でも実は、産後には円形脱毛症も起きやすいと言われています。
抜け毛が増えれば、集中的に抜けた部分に円形脱毛症ができるのは何となくイメージできるかもしれませんね。

産後は、環境から見ても円形脱毛症になり得る可能性が高いのです。
不安に感じる女性もいると思うので、今回の記事で産後の抜け毛によって円形脱毛症が起こる原因から対策法をご紹介します。
しっかり把握しておきましょう。

通常の産後の抜け毛と円形脱毛症は原因が違う!

産後の抜け毛も円形脱毛症も抜け毛であることに変わりはありません。
しかし、抜け毛といっても通常の産後の抜け毛と円形脱毛症はそもそもの原因が異なっています。
まずは、それぞれの抜け毛の原因を見てみましょう。

産後の抜け毛の原因

産後の抜け毛の主な原因は、ホルモンバランスの乱れによるものです。
なぜ、ホルモンバランスが抜け毛に関係するかというと、女性ホルモンには髪を成長させる働きや成長を維持させる働きがあるからです。

妊娠中は安全な出産に向けて体内の女性ホルモン量が増えていますが、産後は身体が元の状態に戻るため、一気に女性ホルモンが低下します。

女性ホルモンが低下する時にも、通常の状態に戻るときにもホルモンバランスが乱れます。
そのアンバランスな状態が、産後の抜け毛を誘発する原因になるのです。

円形脱毛症が起こる原因

円形脱毛症は免疫機能の異常が原因で起こるとされていて、体質によって発症しやすい人がいると言われています。
元々、免疫というのは外部からの攻撃に対し自分の身を守るために存在しているものですが、免疫機能に異常が起こると自分自身を攻撃してしまいます。

それが頭部に起こり毛根を異物とみなしてしまうと、炎症が起き抜け毛が増えることになります。
なぜ免疫機能に異常が起こるかは明確にされていませんが、ストレスが発端となることが多いようです。

産後に円形脱毛症が起きやすいのはなぜ?

悩む女性

産後の抜け毛と円形脱毛症は、そもそもの原因が異なるにもかかわらず、産後に円形脱毛症になる女性もいますね。
次に産後に円形脱毛症が起きやすいのはなぜなのか、その理由を説明します。

産後は髪が抜けやすい状態にある

前述しましたが、産後はホルモンバランスが乱れ、産後に抜け毛を引き起こす主な原因になっています。
でも、産後に抜け毛が増える原因はそれだけではありません。

産後は体調がすぐれない時もあり、食事が思うようにできないこともあります。
また、授乳中であれば食事で栄養を摂取しても母乳に栄養が使われるため、体内の栄養は不足しがちになります。

そのため、栄養不足で頭皮や髪に十分な栄養が届けられなかったり、ホルモンバランスの乱れで頭皮環境が悪化してしまえば、当然のことながら髪は抜けやすくなり抜け毛が増加してしまいます。

産後はストレスを受けやすい

産後は、想像以上にストレスを受けやすい状態になっています。
慣れない育児で身体が疲労しやすいのはもちろんのこと、赤ちゃんの夜泣きなどで睡眠不足にもなりやすいですね。

また、生活環境が大きく変わることもストレスを引き起こす原因になります。
このように、産後は肉体的にも精神的にもストレスが溜まりやすいのです。
ストレスは円形脱毛症を引き起こす発端になりやすいため、産後に円形脱毛症になる女性が多いのだと言えます。

産後の円形脱毛症を悪化させないために

赤ちゃんをあやす女性

産後の円形脱毛症の悪化を防ぐためには、ストレスを溜めないことが重要です。
多くの女性は、自分一人で何とかしようと育児に必死になっているかもしれませんが、それが悪循環を招くのです。
大変な時は周りの人にも協力してもらい、なるべくストレスフリーで過ごすことが大切です。

また、食事や睡眠もしっかりとることを意識していけば、精神的にも肉体的にもストレスが軽減されますね。
円形脱毛症は自然に治ることもありますが、だからと言って何もしなくてもいいというわけではありません。
産後に円形脱毛症になってしまったら、とにかく悪化を防ぐことが先決です。

産後の抜け毛による円形脱毛症治療のポイント

女性の薄毛に一押し

産後の抜け毛で円形脱毛症が起きてしまったら、どうすればいいのでしょうか。
ここでは、産後の抜け毛による円形脱毛症治療のポイントを見ておきましょう。

①基本的には対処療法

産後に円形脱毛症になってしまった場合は、基本的には対処療法を取ることになります。
前述しましたが、産後の抜け毛による円形脱毛症は自然に治ることが多いからです。

ただし、円形脱毛症が気になることでストレスを感じては意味がありませんので、脱毛部分は一時的に髪型のアレンジや部分ウィッグなどでカバーしましょう。
そしてストレスを避けながら産後の抜け毛期間が終わるまで待てば、自然に治る可能性は高いです。

②育毛剤の効果はほとんどない

抜け毛が増えたなら、育毛剤を使用すればいいのでは…と思うかもしれませんね。
確かに、育毛剤は抜け毛対策として有効ではありますが、残念ながら円形脱毛症の治療としては効果が期待できません。

なぜなら、円形脱毛症は根本的原因が異なるからです。
育毛剤は頭皮環境が悪化して起きている抜け毛や薄毛には効果がありますが、円形脱毛症の治療としては育毛剤は効果がほとんどないのです。

治療薬は自己判断で使用しない

円形脱毛症を一刻も早く治したい気持ちは理解できますが、有効とされる治療薬を自己判断で使用するのはやめましょう。
産後は体調も変わりやすく、授乳中の場合は母乳への医薬成分の移行も否定はでいないので注意が必要です。

特に、セファランチン、フロジン液、ステロイドなどの治療薬は副作用の不安もあり、自己判断で使用してはいけません。

症状がひどい場合はすぐにクリニックへ

産後の抜け毛による円形脱毛症は、抜け毛期間が終われば自然に治ることが多いです。
でも、症状がどんどん悪化したり円形脱毛症の範囲が拡大してくようであれば、不安も広がるためさらにストレスがかかってしまいますね。

ですから、症状がひどい場合はすぐにクリニックを受診しましょう。
更なるストレスを避けるためにも病院で適切な治療を受けて、早期に対処する必要があります。

リラックスして産後の円形脱毛症を改善させましょう

いかがでしたか。
産後の抜け毛によって円形脱毛症になった時の対策方法をご紹介しました。
根本的な原因は異なっていても、産後の抜け毛が発端となって円形脱毛症を発症する可能性は十分にあります。

重要なことは、ストレスを溜めすぎないことです。
育児中は完全にストレスをなくすことは難しいかもしれませんが、身体のためにも髪のためにもリラックスできる時間も作るようにしましょう。
気分が落ち着けば、悪循環から脱して円形脱毛症が改善できるかもしれませんよ。

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