治療なのに保険が利かない…!?
基本的に薄毛の治療は、厚生労働省から自由診療として扱われているため、保険の適用外になります。
ただ、薄毛の症状や治療内容によっては保険が適用されるものもあるため、一つずつ確認していきましょう。
治療費をなるべく抑えるコツについてもご紹介します。
「薄毛治療=美容目的」とされている
そもそも保険というのは、病的なもの・外傷が原因とされているものにのみ適用されるようになっています。
女性が薄毛になる原因は色々ありますが、その多くはホルモンバランスの崩れや血行不良によるもの。
つまり、薄毛の発症には生活習慣が大きく関わっているため、病的であるとはみなされず、保険の適用が認められていません。
厚生労働省にとって薄毛治療は、ちょうど美容目的の治療と同じ認識のようです。
薄毛治療には、怪我や病気とは異なり保険が適用されないことが一般的です。したがって、薄毛治療の費用は「自由診療」となり、治療費は全額個人負担となります。
ちなみに薄毛専門のクリニックでも、皮膚科でも、薄毛治療に関しては診療科に関わらず、原則保険適用はされません。
薄毛の治療でも保険が利く5つの例外
薄毛治療には”基本的に”保険は適用されませんが、以下の5つのパターンに当てはまる場合のみ、保険適用が認められることが多いです。
- 円形脱毛症の治療
- 抜毛症の治療
- 皮膚炎による薄毛の治療
- 外傷・火傷等による脱毛の治療
- 医薬品の副作用による薄毛の治療
ただし、あくまでも保険が効く可能性があるということで、症状や治療法によっては適用外となることもあるので、参考程度にご覧ください。
①円形脱毛症の治療
円形脱毛症とは、コインのような形で部分的にごっそりと脱毛してしまう薄毛の症状です。
単発のものもあれば、数か所に繰り返しできてしまう多発型のものもあります。
円形脱毛症は、毛根を異物として捉えてしまう免疫機能の異常が原因とされているため、保険が適用される治療が行われます。
具体的には、血行を改善させ、毛根に直接作用する「塩化カロプロニウム」等の外用薬が皮膚科で処方されることが多いです。
②精神疾患による脱毛(抜毛症)の治療
何らかの原因によって自分で髪や体毛を抜いてしまう抜毛症。
この抜毛症は、頭皮やホルモンバランスなどの身体的な問題ではなく、ストレスや不安など、自身の中にあるネガティブな感情を抑えるために毛を抜いてしまうという精神的なものが原因とされています。
抜毛してしまうことを自分で抑えることができないほど症状が進んだ場合は、精神科による治療が必要なため、保険治療の対象となります。
③皮膚炎による薄毛の治療
頭皮の皮膚炎によって起こる脂漏性脱毛症やひこう性脱毛症。
脂漏性脱毛症は、皮脂が過剰に分泌されることで毛穴に存在する「マラセチア菌」が増殖することで起きる皮膚炎が原因とされており、ひこう性脱毛症は、皮脂が足りないことでフケが増えすぎてしまう皮脂欠乏症皮膚炎が原因とされています。
どちらかというと薄毛の治療というよりは、原因となりうる皮膚炎の治療が行われるため、当然保険が適用されます。
同じ理由で、アトピーによる薄毛なども保険適用の治療に当てはまります。
④外傷・火傷等による脱毛(瘢痕性脱毛症)の治療
薄毛は内的なものでなく、外傷や火傷などによる外的要因によって起こることもあります。
瘢痕性脱毛症は、怪我をしたり火傷によって、毛を作る元の部分である毛包が破壊されてしまい、毛が生えてこなくなる症状のことです。
脱毛範囲が広がる前に、早期に治療することが大切な脱毛症です。
脱毛するそもそもの原因が、外傷や火傷であることから、保険が適用される場合がほとんどです。
⑤医薬品の副作用による薄毛の治療
何かしらの病気を治療する際に、作用の強い医薬品を使用するとその副作用として薄毛の症状が現れるものもあります。
これは、その医薬品を使用せざるを得なくなった病気が薄毛の原因となるため、薄毛の治療にも保険が適用されることが多いです。
いずれの場合も保険の詳細に関しては、治療前に必ず病院の方に確認をしましょう。
保険適用外の女性の薄毛治療にかかる費用の相場
上記の例外には当てはまらない、多くの女性が悩む薄毛の症状である、いわゆる「びまん性脱毛症」という症状には保険は適用されません。
では、保険が適用されない場合、一体どれほどの治療費がかかるのでしょうか。
以下の表は、女性の薄毛に施される主な治療法の費用相場をまとめたものです。
治療法 | 治療内容 | 費用の相場 |
---|---|---|
内服薬 | 育毛促進に効果的な栄養素を含んだ治療薬の内服。サプリメントのような位置付け。 | 8.000円〜12,000円(1ヶ月あたり) |
外用薬 | 育毛促進に効果的な成分を頭皮に直接塗布する。育毛剤のような位置付け。 | 10,000円〜20,000円(1ヶ月あたり) |
HARG療法・メソセラピー | 成長因子やビタミンを頭皮に注射などにより直接注入する。 | 30,000円〜50,000円(1回あたり) |
自毛植毛 | 正常な自分の毛を薄毛の部分の頭皮に直接移植する。 | 30万円~200万円(※範囲による) |
やはり保険がきかないということで、比較的安い治療方法を選んだとしても、月に8,000円ほどはかかることに…。
傾向としては当然ですが、薄毛の改善スピードが早かったり、治療後の目に見える効果が高いものほど費用は高くなります。
皮膚科と薄毛専門クリニックでの費用の違いは?
相場を確認したところで、今度は具体的な診療科別に費用をみていきましょう。
今回は、薄毛治療を行なっている皮膚科「はなふさ皮膚科」の料金と、女性の薄毛治療を専門とした「東京ビューティークリニック」の料金を比較してみました。
治療法 | 東京ビューティークリニックでかかる費用 | はなふさ皮膚科でかかる費用 |
---|---|---|
内服薬 | 8,000円(1ヶ月あたり) | 7,500円(1ヶ月あたり) |
外用薬 | 14,000円〜(1ヶ月あたり) | 5,250円(1ヶ月あたり) |
HARG療法・メソセラピー | 50,000円(1回あたり) | 80,000円(1回あたり) |
基本的に薄毛治療を専門としたクリニックの方が治療費はやや高くなる傾向にあります。
表をみると治療費だけで病院を選ぶなら皮膚科を選んだ方が良さそうですが、薄毛の治療内容を単純に1ヶ月あたりの費用で選ぶことは、実はあまりおすすめできません。
皮膚科での薄毛治療はデメリットが多い…?
<皮膚科における薄毛治療の注意点>
- 薄毛を専門としていない
- 薄毛治療の種類が少ない
- 総合費用は高くなるかも
皮膚科は薄毛以外にも症例を扱っているため、薄毛治療を専門としているクリニックと比べると、どうしても専門性で劣ってしまうことが多いです。
さらに治療のバリュエーションも少ないため、症状の種類や変化に応じた的確な治療ができるとは限りません。
薄毛治療は長期戦になるため、治療費に関しては1ヶ月あたりだけではなく、完治までにかかる全体の費用で考えることも大切です。
例えば皮膚科での治療方法が合っていなかったりすれば、治療期間がどんどんのびることになり、結局のところ治療費の総額では皮膚科の方が高くなってしまうといったこともありえます。
そのため、薄毛の症状を正しく把握してもらうという点でも、薄毛治療を専門としたクリニックでの受診をおすすめします。
中でも前述した、女性の薄毛治療を専門に扱っている「東京ビューティークリニック」では、初回のカウンセリングや血液検査を無料で行なってもらえるので、まずは気軽にご自身の症状を相談しに行ってみてはいかがでしょうか。
- 費用:初診料5,000円・血液検査20,000円→無料!
- 実績:発毛実感率99.4%
- 特徴:専門医が開発した女性専用オリジナル発毛薬
治療費が高すぎて、受診にふみだせない方へ
保険がきかないせいで、想像以上の治療費の高さに薄毛の治療を諦めようとしている方は、
- キャンペーンをうまく利用する
- 治療費のローンを組む
といった方法を使って、少しでも金銭的負担を減らすことを一度考えてみましょう。
キャンペーンをうまく利用する
薄毛治療を専門としているクリニックでは、少しでも治療の負担が軽くなるような様々なキャンペーンが用意されていることが多いです。
たとえば前述した「東京ビューティークリニック」では、
- パントガール(内服薬)初回5000円
- 学生料金の設定
- 治療薬のモニター価格
など様々な条件つきで治療が特別価格で受けられるキャンペーンを実施しています。
こういったキャンペーンの詳細はホームページに載っていることが多いので、気になったクリニックの公式ページをまずはチェックして見ることをおすすめします。
治療費のローンを組む
薄毛治療の費用はプランによってはかなり高額になるため、クリニックでローンが組めるようになっているところもあります。
ローンによって手が出せなかった効果の高い治療も月々低額から受けられるようになるので、選択肢の一つとして考えてみましょう。
条件によっては無金利でローンが組めるクリニックもあるため、ぜひ一度調べてみてください。
保険の有無に関わらず、治療を考えてみましょう
女性の薄毛というのは放っておくといつの間にかどんどん進行してしまいます。
強い意志を持って生活習慣を変えることで薄毛を改善していくことは可能ですが、やはり自分流では効果やスピードには限界があります。
確かに保険がきかなければ費用が高額になり、治療を受けるのをためらってしまいがちですが、手遅れになる前にまずは無料のカウンセリングを受けてみて、そこから実際に治療にうつるかを考えてみてはいかがでしょうか。