女性の薄毛と遺伝の関係とは?
男性の脱毛症であるAGAに、遺伝が大きく関係しているというのは良く聞く話です。
しかし、女性の場合どうなのかご存知でしょうか?
やはり薄毛は女性にも遺伝するのでしょうか。
するとしたらどんな場合?対策法はあるの?など、疑問はいっぱいあります。
今回は、実はよく知られていない女性の薄毛と遺伝の関係について詳しく解説します!
両親が薄毛だった場合は薄毛の遺伝子を受け継ぎます
それでは女性の場合、果たして薄毛の遺伝子は受け継がれるのでしょうか?
残念ながら答えはイエスです。男性の場合、両親のうちどちらか片方でも薄毛だと、その遺伝子は子どもにも受け継がれます。
女性の場合はどちらか片方が薄毛では遺伝しませんが、両親ともに薄毛だったときに、その遺伝子が受け継がれます。
ですから女性でも、薄毛が遺伝する可能性は十分あるというわけなんです。
遺伝で発症する可能性のある脱毛症
それでは薄毛が遺伝した場合、発症する可能性がある脱毛症にはどんなものがあるのでしょうか。
以下で見ていきましょう。
①FAGA
FAGAは女性型男性脱毛症とも呼ばれる症状で、男性に見られるAGAの女性版とも言えるものです。
AGAの原因はDHTと呼ばれる男性ホルモンにありますが、FAGAの場合も同じです。
女性の場合は加齢などで女性ホルモンが減少し、男性ホルモンが相対的に多くなることで発症します。
AGAとの違いは症状の表れ方で、AGAが部分的に頭髪が薄くなるのに対し、FAGAは全体的に髪が細く薄くなるという特徴があります。
薄毛の遺伝子を持っていると、このFAGAを発症する確率が比較的高いと言えます。
②円形脱毛症
一方薄毛の遺伝子とは異なるものの、親からアトピーを受け継いだ場合は円形脱毛症を発症する可能性が高くなります。
円形脱毛症とアトピー性皮膚炎には関連性があり、円形脱毛症を発症した人の40%以上は、アトピー性皮膚炎を患っていると言われています。
アトピー要因を持った人が必ず円形脱毛症を発症するわけではありませんが、その確率は高いと言えるでしょう。
遺伝しても対策によって薄毛は回避できます
では、薄毛の遺伝子を持つ女性は必ず薄毛になるのでしょうか?
実はそんなことはなく、きちんと対策を行なえば薄毛は避けられます。
その方法について詳しく見ていきましょう。
①髪に良い栄養の摂取
対策としてはまず第一に、しっかりとした栄養の摂取が挙げられます。
抜け毛を抑え、健康な髪を育てるには、必要な栄養を摂らなければいけません。
三食しっかり食べることはもちろん、偏りがないようバランスよく栄養を摂取することも大切です。
特に大豆イソフラボンは女性ホルモンと同じ働きをしますから、大豆食品は薄毛予防にとても効果的。
また亜鉛などのミネラルや、ビタミンなどもしっかり摂りたい栄養素なので、野菜類や海藻類も積極的に食べましょう。
②睡眠時間の確保
第二に、睡眠時間の確保が挙げられます。
しっかりと睡眠を取ることは、薄毛予防に役立ちます。
睡眠不足は交感神経を活発にさせ、末梢血管を収縮させてしまいます。
つまり頭皮の血管も細くなるため、髪に栄養が十分に送られなくなり、薄毛につながるというわけなのです。
ですから仕事や育児などで忙しいという女性でも、夜はしっかり寝ておくことが大切です。
③正しい方法でシャンプーを行う
シャンプーは頭皮の環境を正常にたもち、女性の薄毛を予防するのに重要な役割があります。
しかし、間違ったシャンプーのやり方は逆効果で、返って頭皮環境を悪化させて抜け毛を促進させかねません。
シャンプーするときは頭皮全体をマッサージするように、ていねいに洗いましょう。
すすぎも5分ほどかけて行うのが理想です。
正しいシャンプーを行うことで、遺伝に関連した薄毛も発症しにくくなるでしょう。
④女性用の育毛剤を使用する
遺伝性の薄毛を防ぐためには、女性用育毛剤の使用も効果的です。
薄毛が遺伝した場合、前述のように男性ホルモンが相対的に増え、FAGAを発症する確率が高まります。
そこで女性用育毛剤を使うと、女性ホルモンの減少で抜けやすくなった髪をケアすることができます。
育毛成分が頭皮の奥まで届き、髪や頭皮を健康に保ってくれるので、FAGAを防ぐことが可能です。
対策を正しく行って、遺伝による薄毛を防ごう!
いかがでしたか?
このように、女性でも薄毛が遺伝する可能性は十分あります。
でも、必要な栄養をしっかり摂ったり、十分な休息を取ることで抜け毛を予防し、薄毛を防ぐことは可能です。
両親が薄毛の場合は特に、こうした対策を怠らないように気をつけましょう!