びまん性脱毛症を毛根で確認できる?
分け目の薄毛が気になってきた…もしかしてびまん性脱毛症かもしれない…そんな不安を持つ女性もいるでしょう。
びまん性脱毛症は女性特有の薄毛だとされているので、抜け毛が増えた時にびまん性脱毛症を疑う女性も少なくありません。
でも、気になる薄毛が本当にびまん性脱毛症かどうか調べるすべはあるのでしょうか。
毛根を見ればびまん性脱毛症かどうか確認ができるという意見もありますが、実はそれもなかなか難しいということがわかりました。
そこで今回は、びまん性脱毛症が毛根でチェックできるかについて掘り下げます。
正常な毛根の状態とは
そもそも、正常な毛根とはどのような状態のものをいうのでしょうか。
正常な毛根の状態を知らなければ、健康状態は把握できませんね。
毛根の状態を知るためには、形と色が重要なチェックポイントになります。
抜け毛の毛根部分は、通常は楕円形をしていて髪の毛の他の部分よりも2倍程度の膨らみがあります。
ちょうどマッチ棒のような形をしているのが、健康な毛根だと言えます。
さらに、毛根の色は透明や白に近い色が正常な毛根のしるしです。
毛根に異常がある時はびまん性脱毛症じゃないかも…
抜けた毛を見ると、先ほどの正常な毛根の状態を知っていれば誰でも簡単に毛根の状態がチェックできますね。
もし、毛根の状態が正常ではないなら何らかの原因によって病変を起こしているかもしれません。
毛根の状態が良くない場合は、びまん性脱毛症よりも円形脱毛症になっている可能性があります。
円形脱毛症を起こしているなら、悪化するのを防ぐためにも早期に皮膚科へ行くことをオススメします。
びまん性脱毛症とは?
びまん性脱毛症が女性特有の薄毛の症状だということは、知っているかもしれませんね。
何となく知っているだけ…という人のために、びまん性脱毛症がどういうものであるのか掘り下げて説明します。
①症状
もともと1つの毛穴からは数本の髪が生えています。
数本の髪が密集していれば、健康なボリュームのある髪になります。
ところが、びまん性脱毛症になると1本1本の髪が細くなってしまうため、薄毛の症状が現れます。
特徴としては、局所的に薄毛が現われるのではなく、分け目や生え際を中心に広がるように髪のボリュームが減っていくことです。
頭頂部のボリュームがなくなったり、頭皮が透けて見えるような症状があればびまん性脱毛症かもしれません。
②原因
びまん性脱毛症の原因は様々な要因が考えられますが、女性特有の原因としてホルモンバランスの乱れが考えられます。
女性ホルモンのエストロゲンには、髪の成長や成長保持に関わる作用があります。
加齢によって女性ホルモンの量が低下したりストレスなどによってホルモンバランスが乱れると、髪にも影響を及ぼすことがわかっています。
さらには、栄養不足やカラーリングやパーマなどの外的な要因によっても、頭皮環境が悪化するためびまん性脱毛症になる可能性があります。
③対策
びまん性脱毛症が疑われる場合、どのように対策していけばいいのか気になりますよね。
もちろん、びまん性脱毛症を引き起こしている原因によって対策の仕方も変わりますが、主な原因である女性ホルモンの低下を対策するために女性ホルモンを増加させることが重要です。
そのために、女性ホルモンと同じような働きをする大豆イソフラボンを積極的に摂取したり、バランスの取れた食事を摂取することも大切です。
また、女性用の育毛剤であれば女性の薄毛の原因に特化して作られていて、あらゆる原因にアプローチできるためオススメです。
びまん性脱毛症は自分で見分けるのは難しい…
びまん性脱毛症は女性特有の薄毛の症状ではありますが、女性が薄毛になっているからといって全ての人がびまん性脱毛症であるわけではありません。
前述したように、毛根に異常がある場合は円形脱毛症の可能性もあります。
ただ、実際に毛根を見てもいまいち健康であるかどうか見分けがつかないこともありますし、毛根が健康であってもびまん性脱毛症以外の理由で薄毛になっていることも考えられます。
でも髪の専門家でもない限り、びまん性脱毛症かどうかの判断を自分でするのは非常に困難なことです。
ですから、薄毛が気になる場合は女性向けの頭髪クリニックなどで一度無料のカウンセリングを受けてみるのをオススメします。
びまん性脱毛症治療は診断から始めよう!
いかがでしたか。
毛根の状態で、びまん性脱毛症の症状がチェックできるかについてお話しました。
確かに、抜けた髪の毛根で健康状態はチェックできるかもしれません。
しかし、あくまでも毛根の状態を把握するだけに過ぎません。
びまん性脱毛症かどうかは、やはり毛根を見ただけでは自分自身での判断は難しいでしょう。
薄毛の対策をするなら、びまん性脱毛症かどうかを正しく見極める必要があります。
そのためには、専門のクリニックで正しい診断をしてもらいましょう。