女性の円形脱毛症はなぜ起こる?原因と治療法を解説

女性の10円ハゲの原因は?

悩む女性

女性の抜け毛の中でも特に目立ちやすい脱毛は「10円ハゲ」です。
その原因は「円形脱毛症」という病気ですが、決して甘く見ることはできません。
最初は小さくても、放っておくと大変なことになるかもしれません。

一体女性の円形脱毛症は何が原因なのか、そして治療法にはどんなものがあるのか詳しく調べてみました!

円形脱毛症とは?

頭を抑える女性

円形脱毛症は、俗に「10円ハゲ」などとも呼ばれており、頭髪に硬貨大の脱毛斑が現れる症状です。脱毛斑は一つとは限らず、場合によっては頭部全体に広がったり、眉毛やまつ毛にまで及ぶこともあります。

性別や年齢を問わず誰でもなりうる病気で、もちろん女性でもかかる可能性があります。原因については諸説ありますが、現在は自己免疫疾患によるものという説が有力です。

症状はいくつかの段階を経て進行していき、一度発毛しても、再び発症する場合も。医師の診断によっては、保険による治療も可能となっています。

女性の円形脱毛症の原因

薄毛に驚く女性

では、女性の円形脱毛症の原因にはどのようなものがあるのでしょうか。考えられるものについていくつか見てみましょう。

①自己免疫疾患

前述のように、円形脱毛症の原因としては近年「自己免疫疾患説」が有力となっています。
これは本来体を守るはずの免疫に異常が起き、自分の体を攻撃し始めるというものです。

白血球は普段体を細菌やウイルスから守っていますが、何らかの原因で異常をきたすと、毛根を攻撃し始めるようになります。
それによって毛根が傷つき、抜け毛が起きるというわけです。

なぜそうした異常が起こるかはまだ分かっていませんが、治療には免疫機能を抑制することが必要となります。

②遺伝による疾患

アトピー体質の子供の場合、円形脱毛症を発症する可能性が比較的高いと言われています。アトピー性皮膚炎の人は免疫異常を起こしているため、過剰な免疫反応を招く危険が常にあるためです。

アトピー体質は、両親のどちらか一人の場合で30%、二人ともアトピーの場合は、50%の割合で子供に遺伝すると言われています。
そのため、アトピー体質が遺伝することにより、女性の円形脱毛症を招く危険が高くなるということが言えます。

③精神的ストレス

円形脱毛症の原因としてよく挙げられるのが、「精神的ストレス」です。
女性にとってもやはり、ストレスは円形脱毛症の大きな原因となります。

ストレスが円形脱毛症につながるのは、頭皮の血行を滞らせて抜け毛を起こすためです。
また交感神経を乱し、血行を阻害することも抜け毛につながります。

さらに、自律神経に異常をもたらすことでリンパ球を増大させ、自己免疫疾患を引き起こす可能性もあります。

円形脱毛症は病院での治療が欠かせません

2人のお医者さん

女性の円形脱毛症を治すには、病院での治療が不可欠です。

円形脱毛症は放っておいても治るというイメージがありますが、前述のように症状が悪化し、脱毛が頭髪全体に及ぶこともあります。
円形脱毛症は自己免疫疾患が原因と言われているため、通常の薄毛対策だけでは症状の改善は期待できません。
そのため、放置したり自分で治そうとせず、症状が軽いうちに診察を受けることが大切です。

適切な治療で円形脱毛症の症状も改善しやすくなりますから、くれぐれも自分で判断するのは控えましょう。

円形脱毛症の主な治療法

注射を持つ女性

それでは、女性の円形脱毛症を治療にはどんな方法があるのでしょうか。
主なものを3つご紹介します。

①ステロイドによる治療

円形脱毛症の治療では、ステロイドが用いられることが多いです。

ステロイド剤はリンパ球の働きを抑える効果があり、免疫の毛根への攻撃を抑制するとともに炎症も抑えてくれるため、抜け毛を防止するのに役立ちます。

内服薬の他に患部に直接注射する方法もありますが、注射には痛みが伴い、しかも注射部位が陥没するという副作用が起こる可能性もあります。

また内服薬の場合、肥満や女性の生理不順といった副作用の可能性もあります。

②局所免疫療法

「局所免疫治療法」は、化学試薬を用いて人工的にかぶれの症状を起こさせ、発毛を促すという治療法です。
症状が比較的広範囲に及んでいる患者に対して用いられる治療法で、約9割という高い発毛率を誇っています。

ステロイド治療と違って子供も受けることができますが、その一方でかぶれやじんましんといった副作用を起こす可能性もあります。
また、アトピー性皮膚炎やじんましんを持つ人にとっては症状を悪化させることもあるため、注意が必要です。

③紫外線療法

女性の円形脱毛症の治療法としては、「紫外線療法」も選択肢の一つに含まれます。
これは患部に紫外線を照射して発毛を促す治療法で、アトピー性皮膚炎などの治療にも使われます。

広範囲に脱毛斑があらわれる「全頭型」や「汎頭型」などの症状に効果が確認されているため、比較的重度の患者に用いられています。

なお、紫外線照射によって痒みや水ぶくれなどの副作用を起こすこともあるため、注意が必要です。

円形脱毛症の疑いがある女性はまずは医療機関へ

円形脱毛症は、年齢や性別を問わず誰でもなりうる病気です。
もちろん女性でもかかる可能性があり、しかも放っておけば頭部全体に広がるなど、重症化しかねません。

ですから症状に気付いたら、まずは病院で診察を受けることが肝心です。
自己診断で放置したりせず、早い段階で医師の診断を受けることで、症状も改善しやすくります。