先天性の薄毛は治療できる?女性が生まれつき薄毛になる原因を解説

生まれつきの薄毛は治せる…?

生まれつき髪が薄い…女性にとっては深刻な悩みですよね。
先天性のものって、治せないことが多いですが、薄毛はどうなのでしょうか。
実は、生まれつきの薄毛の場合も、原因によっては治療できる可能性があります。

重要なのは、薄毛になっている原因を知ることです。
対策するためにも、原因を知っておくことは大切ですよ。

女性の薄毛も親から遺伝するものなの!?

頭を抑える女性

近年の医学で、男性の薄毛は、隔世遺伝によって起こり得ることが判明してきましたが、女性は遺伝で薄毛になることはあるのでしょうか?

遺伝で薄毛となる原因として判明しているのは、両親から受け継ぐ染色体のうち、X染色体上にあるアンドロレセプターに異常があった場合だとされています。
男性は母親からしかX染色体を受け継ぐことはないので、母方の家系に薄毛の男性がいると、薄毛の遺伝を受け継いでいる可能性があるのです!

では、女性の場合はどうでしょう?
女性は両親からX染色体を受け継ぐので、先ほど説明した男性の遺伝的な薄毛の原因に当てはまりそうなものですよね?
しかし、女性が遺伝で薄毛になることはほとんどないんです!
その理由として、女性の体内にある女性ホルモンの作用によるものとだとされています。

遺伝的に薄毛となる原因として、男性ホルモンの過剰な働きが関係してきます。
女性の体内にも男性ホルモンはありますが、その量は男性の20分の1しかなく、それ以前に男性ホルモンを大量に分泌する睾丸を持っていないので、体内では女性ホルモンが優位になっているのです。
このため、X染色体の異常があったとしても、女性ホルモンの働きによって男性ホルモンが抑えられるので、薄毛になることがほとんどないのです。

女性の薄毛の原因は、遺伝以外で考えた方がいいかもしれません。

生まれつきの女性の薄毛の種類

女性が生まれつき薄毛になるのには、どんなものがあるのでしょうか。
まずは、薄毛の種類をご紹介します。
大きく分けて、2種類の薄毛があります。
どちらに当てはまるか、チェックしながら見ていきましょう。

①先天性乏毛症(無毛症)という疾患

女性の薄毛の種類として、先天性欠毛症(無毛症)という生まれつきの疾患による薄毛が挙げられます。
局部的に毛髪がないもの欠毛症、生まれつき毛根がなく、全く毛髪が生えてこないものを無毛症と呼んでいます。
生まれつきと言っても、生まれた時には毛があって生後1~2年経ってから、抜けてしまうこともあるようです。

先天性欠毛症(無毛症)の原因は、遺伝子の変異によるものだとされています。
毛髪の発毛や成長に関わる遺伝子に変異がおきることで、発症します。
遺伝によるものが多く、両親が欠毛症の場合に発症するケースもあります。

②「髪が薄い」という思い込み

女性が生まれつき薄毛だと思っているものに、実は薄毛ではないものがあります。
女性の中には、特に毛髪を気にする人が多く、他の人と比べて自分は髪が薄いという思い込みから、薄毛なのではないかと感じている人もいます。
以下に挙げるような特徴が原因で、薄毛だと感じる人が多いので、自分が薄毛だと感じている人はチェックしてみてみましょう。

1.髪が細い

髪の太さは人によって違うため、髪が太い女性もいれば、細い女性もいます。
毛根からしっかり健康な髪が生えていても、1本1本の髪が細ければ、同じ量でもボリュームが少ないと感じてしまいますね。
生まれつき細い場合もありますし、加齢やダメージによって細くなることもあります。
髪が細い女性が薄毛だと思っていても、実は髪が多いということもあります。

2.ハリ・コシがない

髪の質も人によって異なります。
しっかりとした硬い髪、ふんわりと柔らかい髪と違いがあるのは知っていると思います。
生まれつき柔らかい髪であることもありますが、加齢や髪のダメージによってハリやコシが失われることもあります。

ハリやコシがあれば、根元から立ち上がり髪が多く見えますが、ハリやコシがなく柔らかい髪の女性の場合は、ぺちゃっとなってしまうため、薄毛に感じてしまいます。

3.おでこが広い

おでこの大きさは遺伝によって決まるので、生まれつき人によって違います。
極端におでこの狭い女性もいれば、広い女性もいます。
おでこは、正面から見える部分なので、面積が大きければ髪の生えている部分が少なく見えてしまいます。
でも、それは髪の量には関係なく、おでこが広いことによって髪が薄く見える錯覚とも言えます。

4.つむじが2つある

普通の人はつむじが1つだけなのですが、生まれつきつむじが2つある人は全体の7%いるようです。
皆さん知ってのとおり、つむじ部分は地肌が見えていますよね。
つむじが2つあれば、その分地肌が見えることになり、薄毛ではないかと勘違いしてしまうケースもあります。
つむじは頭頂部にあるため、2つあることに気づいていないことで薄毛だと思い込んでいる女性もいます。

女性の生まれつきの薄毛の治療方法は?

女性の生まれつきの薄毛の種類や原因が分かったところで、気になるのはその治療法ですよね。
薄毛が気になる人にとって、最も重要なポイントですね。
いったいどんな風に治療することができるのでしょうか。
薄毛の種類別に説明します。

①先天性乏毛症(無毛症)の治療方法

先天性欠毛症・無毛症の場合、前述したとおり、発毛や髪の成長に関わる遺伝子に問題が起きています。
生まれつきの場合は、治療することが難しく、今のところ研究段階で効果的な治療法は確立されていません。

ただし、原理的に言えば、毛根が存在していれば毛が生える可能性もゼロではなく、局所的な欠毛症であれば、稀にミノキシジルで効果が出るケースもあるので、皮膚科に相談してみるのがいいかと思います。

先天性乏毛症で、患者の判断で市販のミノキシジルを使用して奏功した4症例をまとめた。つまり世界ではじめて、先天性乏毛症にミノキシジルが有効である可能性をしめした。

出典:【研究課題データ】先天性乏毛症に関する調査研究 | 日本の研究.com

また、治療以外の方法としては、主にカツラやウィッグで対策している女性が多いようです。

②思い込みによる薄毛の場合

思い込みによる女性の薄毛の場合、髪のダメージや加齢によって髪質が変化しているのであれば、根本的な女性の薄毛の治療法として、まずは頭皮環境を整えることが大切です。
発毛する土台を整え、太く健康的な髪を生やすことが最大の治療法と言えます。

そのためには、女性用の育毛剤を使用し、根本か治療していくことで薄毛を改善できます。
また、生まれつきおでこが広い場合には、育毛剤を使った治療ではなく、植毛という治療手段があります。
見た目が気になる女性には、植毛での治療もおすすめです。

女性の生まれつきの薄毛はまず原因を見極めましょう

いかがでしたか。
女性が生まれつき薄毛になる原因を解説してきました。
もちろん、先天性の薄毛もありますが、中にはただの思い込みというケースもあることが分かりましたね。

生まれつきの薄毛を対策するためには、原因をしっかり見極めなければなりません。
自分の薄毛の状態や髪の健康状態を知るためにも、今一度チェックしてみましょう。